レタッチャーの作業について

【1】はじめに

レタッチャーとは、全媒体で使われる写真の補正や修正を行う仕事です。

主にPhotoshopなどの画像編集ソフトなどのツールを活用し、補正や修正する仕事のことを指します。

今回は風俗に関わる皆様へレタッチャーが気を付けていることや、
より良いものに仕上げるためのポイントなどをお話しします。

【2】撮影前の準備

どんな写真でもレタッチで良くなるものでもありません。
当たり前のようで意外と忘れがちなポイントをもう一度チェックしてみてください。

「被写体」
なんと言っても主役です、すべてが決まります。
撮影日が決まったら、その日に自分の一番ベストな状態で撮影できるよう、
傷、ケガやむくみなどないように気を付けましょう。
跡がなるべくつかない服を選ぶと良いです。

「ヘアメイク」
ご自身でされる方が大半かと思います。
大きな傷やタトゥーなどは舞台用のドーランなどで消すと良いです。
レタッチでも消すのは可能ですが違和感が出てしまうこともあるので、
ある程度消しておくほうがおすすめです。

「カメラマン」
簡易的なレタッチはカメラマンが撮影後に、自身でされるのが多いかと思います。
別の担当に任せる場合は被写体の方の「気にしていた部分や、見せたい部分」
をメモっておいて伝えるのが良いでしょう。

「被写体」「ヘアメイク」「カメラマン」「レタッチャー」
全てで協力して素敵な作品に仕上げるということが大事です。

【3】レタッチャーのお仕事

上記のポイントでもうだいぶ完璧!とは思いますが、良いものをさらに良くする。
それがレタッチャーのお仕事です!

撮影時に隠しきれなかったホクロ、タトゥー、傷跡など完璧になかったようにします。
凹凸のないものは下地で隠せますが、デコボコしているもは化粧だけでは難しい場合があります。
ネイルなど前日にしっかりやっても、撮影までに多少剥げてしまうこともあります。
下着の跡なども気にしていてもどうしても取れない場合もあります。

他にもどうしてもその場では対応が難しいものなど、
それらをPhotoshopなどを使いきれいな状態にしてあげます。

レタッチャーが行う主な作業

トーン調整
・全体の色、明るさ、コントラスト
・肌の色や背景の色など別々の調整
・部分的な焼き込みや覆い焼き

修整
・不要物の削除
・体型や輪郭の調整
・傷やダメージの修整

合成
・同時に撮影が困難なもの同士の合成
・特定の箇所のみ別カットから合成
・写真データ以外(イラストなど)と合成

【4】アドバイスとポイント

ここは実際にレタッチをやってみたいと思っている方や、
実際に作業しているときに気を付けていることをお話しします。

Photoshopはやりようによっては全くの別人にもできてしまいます。
そのため元の写真の良さ、オリジナル感を残こすということを忘れてはいけません。

小さいから大きく、太っているから細く…などお店から
極端にいじってほしいという要望がない限りは、なるべく少しで抑えるようにします。

肌などは同じ色を薄くぼかしもう一度上から重ねてあげると毛穴も消えきれいに見えます。
瞳などは白目の部分に白を薄く塗ってあげることで大きくきれいな瞳に見えるようになります。

Photoshopでは「ゆがみフィルター」というものがあり、
顎の輪郭をシャープにしたり、目を大きくしたりが簡単にできます、
ですがこのときに”自分の好み”にしないように気をつけます。
あくまでも被写体の方の”個性”を出してあげないといけません。

目の下のホクロや、口元のホクロなどはチャームポイントの場合がありますので
指示がない限り消さないでおいてあげるようにします。

あまりやりすぎるとロボットみたいな不自然な顔、体になってしまいますので、
肌のテクスチャを残すように意識といいと思います。

特にアップの写真の場合、肌のトーンを整えるだけでも画像のクオリティが高くなります。

最後に仕上げで温かいものは暖色系に、冷たい物は寒色系にしていくことが重要です。
今回の内容の場合人物は温かいに当たるので、
少し「Camera Rawフィルター」などで色温度を温かくしてあげると全体的に良い写真に見えるようになります。

逆に少し寂しさや悲しさを表現したい場合は冷たい感じにすることでそう見させることも可能です。

【5】まとめ

スマホ時代の今、写真を撮るだけではなく、
修正や加工、エフェクトなどある程度のことはスマホアプリでできてしまいます。

ですがスマホのような手のひらサイズでは難しい作業、
PCだからこそ可能なものを常に追求して行っていきたいと思います。

全体を見ながら、部分アップでの修正などはPCだからこそできることだと思います。

全体を見ているからこそ
「写真に込められたメッセージを明快にして、魅力を引き出すこと」が出来るのだと思います。

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